「経営事項審査」って?(その3~審査項目④~)

投稿日:2024年2月28日 | 最終更新日:2024年5月13日

こんにちは。行政書士の中居弘和です。
前回に引き続き経営事項審査についてご説明させていただきます。

~過去の関連記事~
「経営事項審査」って?(その3~審査項目①~)「審査項目について」
「経営事項審査」って?(その3~審査項目②~)「経営規模に関する評点(X1、X2)について」
「経営事項審査」って?(その3~審査項目③~)「経営状況に関する評点(Y)について」

今回は経営事項審査の審査項目の中の技術力に関する評点(Z)についてご説明させていただきます。

~技術力(Z)ってどんな項目なの?
(1)技術力(Z)の概要
技術力(Z)の評点は、総合評定値の中でも大きな割合(25%)を占めるもので、技術職員の数の点数(Z1)に5分の4を乗じたものと、元請完成工事高の点数(Z2)に5分の1を乗じたものの合計(小数点以下切り捨て)として求めます。

技術力(Z)={技術職員の数の点数(Z1)×0.8}+{元請完成工事高の点数(Z2)×0.2}

なお、評点に小数点以下の端数がある場合は、これを切り捨てます。

(2)許可を受けた建設業の種類別の技術職員の数の点数(Z1)
許可を受けた建設業の種類別の技術職員の数の点数(Z1)は、許可を受けた建設業の種類毎に、次の算式により「技術職員数値」を算出し、当該数値をもとに算出します。
許可を受けた建設業の種類別の技術職員の数の点数(Z1)
=1級監理受講者数(※1)×6+1級技術者数×5+1級技士補×4+基幹技能者数(※2)×3+2級技術者数(※3)×2+その他技術者数×1
(※1)1級監理受講者:1級技術者であり、かつ、監理技術者資格者証の交付を受けている方(ただし、直前5年以内に講習を受講した方に限ります。)
(※2)基幹技能者:登録機関技能者講習を修了した方及びレベル4技能者
(※3)2級技術者:2級技術者等及びレベル3技能者
なお、1人の職員につき技術職員として申請できるのは2業種までになります。

(3)許可を受けた建設業に係る建設工事の種類別年間平均元請完成工事高の点数(Z2)
許可を受けた建設業に係る建設工事の種類別年間平均元請完成工事高の点数(Z2)は、許可を受けた建設業の種類毎の直前2年又は直前3年の年間平均元請完成工事高をもとに算出します。
ただし、直前2年平均又は直前3年平均の選択については、X1(完成工事高)の方法と同一でなければいけません。
年間平均完成工事高が2億円だった場合は、以下のようになります。

許可を受けた建設業に係る建設工事の種類別年間平均元請完成工事高の点数(Z2)
=28×(千円単位の年間平均完成工事高)÷50,000+678(※4)
=28×200,000÷50,000+678=790

(※4)この計算式は、年間平均完成工事高により異なります。表については各行政庁の経審の手引きに掲載されていますので、そちらをご参照ください。

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