建設業許可に関するQ&A~その35(財務諸表の数字)~
投稿日:2024年6月11日 | 最終更新日:2024年6月17日
こんにちは。行政書士の中居弘和です。
今回も、建設業許可に関する疑問点についてご説明させていただきます。
Q42.現在、税理士さんに作っていただいた決算書を基にして、決算変更届の財務諸表を作っているのですが、千円単位で記載するため、科目毎の金額を合計したものと実際の合計額がずれることがあります。これは合致させないといけないのでしょうか…?
A42.結論から言いますと、必ず合致させる必要はありません。
審査をしていた時、事業者さんから同様のお問い合わせを何度か受けたことがあり、必ず合致させる必要がない旨をお話をすると、安心されていたのを覚えています。
千円単位で表示するため、端数の処理を統一して合算すると、下記表①のように実際の決算書とズレが生じたりします。
この場合は、②のような形で記載すれば大丈夫です。
科目例 | 決算書の数字(円) | ①:科目の数字を単純に合算した場合(千円単位で表示。千円未満は切り捨て) | ②:科目の数字を決算書に合わせた場合(千円単位で表示。千円未満は切り捨て) |
現金預金 | 123,456 | 123 | 123 |
受取手形 | 234,567 | 234 | 235 |
有価証券 | 345,678 | 345 | 346 |
合計 | 703,701 | 702 | 703 |
岩手県の手引きでも、実際に数字を例示した上で「千円単位で表示したものを合計しても一致しない場合がある。」、「合計欄は決算書と一致」といった注意書きもありますので、そちらもご確認いただければと思います。
以上、財務諸表の合計欄に関する疑問点についてご説明させていただきました。
ちょっとしたことですが、お気をつけいただければと思います。
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